研究課題/領域番号 |
16K19453
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山本 正嗣 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40542139)
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研究協力者 |
永野 達也
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | スフィンゴ脂質 / スフィンゴシン1リン酸 / CCL20 / 上皮細胞 / 気管支喘息 / ALI / ARDS / S1P / 分子呼吸器内科学 / シグナル伝達 / 脂質 |
研究成果の概要 |
スフィンゴシン1リン酸は様々な生体反応を調整している。本研究の目的は、スフィンゴシン1リン酸とその受容体の関係をヒトの気管の初代培養細胞とマウスの実験モデルを用いて明らかにすることであった。まず、BEAS 2B細胞とCalu 3細胞をスフィンゴシン1リン酸で刺激をしてトランスクリプトーム解析を行ったところ、CCL20の発現更新が見られた。続いてスフィンゴシン1リン酸受容体3型をノックダウンすると、CCL20の発現が減少した。喘息のマウスモデルでは、スフィンゴシン1リン酸受容体1型と3型のアンタゴニストであるVPC23019やCCL20抗体で喘息の表現型が抑制された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究から、スフィンゴシン1リン酸とその受容体3型の経路は、気道上皮細胞からのCCL20の産生に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。気道上皮細胞は喘息の新しい治療標的として注目されており、今回の研究により気道上皮細胞を標的とする喘息の新しい分子標的治療薬の候補が発見できた。この治療薬はいまだ喘息患者の10人に1人存在するという難治性喘息患者の治療法として効果が期待される。
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