研究課題/領域番号 |
16K19477
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三村 維真理 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00727084)
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研究期間 (年度) |
2017-02-07 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 低酸素 / エピジェネティクス / 腎線維化 / ヒストン修飾 / 慢性腎不全 / ヒストン修飾酵素阻害薬 |
研究成果の概要 |
本研究では、ヒストン修飾酵素H3K27me3の阻害薬であるDznep(3-deazaneplanocin A)を慢性腎障害モデルマウスに投与すると線維化の進行が抑制されることを見出した。高速シークエンサーにより網羅的にDznep投与および低酸素刺激により発現が変動する遺伝子群の中からTimp2(tissue inhibitor of metalloproteinase2)がDznep投与により発現が抑制されることを見出した。さらに、small RNA-seqの発現解析から低酸素によって発現が抑制されるmicroRNAを同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎尿細管間質の線維化には慢性的な低酸素状態が病態の増悪に寄与するが、そのメカニズムを抑制する画期的な治療薬はいまだ開発されていない。本研究では、ヒストン修飾阻害薬を投与することで線維化を抑制する分子メカニズムをエピジェネティックな視点から明らかにした。ヒトに投与する際には、全身性の投与の場合、標的臓器以外への副作用や、標的となる腎臓までの薬剤デリバリーシステムの開発など、まだ問題点はあるものの、新規治療薬の開発につながる重要な研究である。
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