研究課題/領域番号 |
16K19492
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
北村 峰昭 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (70646835)
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研究協力者 |
西野 友哉
小畑 陽子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | IgA腎症 / 軽鎖 / 感染関連腎炎 / 上皮下deposit / 内科 / 病理学 |
研究成果の概要 |
長崎大学でIgA腎症と診断された464例を検討した。一般にλ鎖が優位とされるが、非優位な症例が約1/3含まれていた。λ鎖非優位例では、電子顕微鏡写真で上皮下にデポジットを認める症例の割合が高く、中にはhump様の構造物を認めるものも含まれていた。さらに、管内細胞増多を呈する症例も多く、感染関連腎炎に特徴的な所見を有しているものと考えられた。IgA腎症と診断された症例はヘテロな集団と考えられ、症例毎に治療法を吟味する必要がある。軽鎖染色は非典型的なIgA腎症のスクリーニングに有効と考えられ、他の病理所見とも合わせて総合的に治療法を判断するツールになるものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IgA腎症における軽鎖染色の意義について検討した。IgA腎症の軽鎖染色の研究が盛んに行われていた30年程前には、IgAが陽性の感染関連腎炎という概念が提唱されていなかった。今回の我々の検討では、IgA腎症と診断された症例の中でもλ鎖の染色性が弱い症例では、病歴を含めた感染関連腎炎に関する検討が必要であることを示唆しており、IgA腎症の診療における軽鎖染色の意義が高まったものと考えられる。
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