研究課題/領域番号 |
16K19520
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 賢司 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 助教 (80646852)
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研究協力者 |
佐々木 真理
寺山 靖夫
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | MRI / 拡散尖度イメージング / 拡散テンソルイメージング / 定量的磁化率マッピング / 筋萎縮性側索硬化症 / 神経変性疾患 / 拡散テンソル / 脳・神経 / 拡散 / 磁化率 / 形態 |
研究成果の概要 |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の画像診断の進歩は著しいが、早期における画像診断技術は未確立である。本研究では、拡散尖度イメージング(DKI)と定量的磁化率マッピング(QSM)を組み合わせ、ALSにおける拡散・磁化率の軽微な変化を検出することで、高精度画像診断技術の確立を試みた。ALS患者35名と健常者ボランティア22名に対し、DKIよりMK/FA/MDを、QSMよりMSを算出した。健常者に比し、ALS患者における錐体路のMK値は有意な低値を示し、運動野のMS値は有意な高値を示した。特に、両指標の組み合わせは高い感度と特異度でALSを鑑別することができ、画像診断指標の一つとして有望と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、次世代解析技術であるDKIとQSMを用いて、ALSの早期診断能と従来法に対する優位性を前向き比較研究によって明らかにした点が独創的である。本研究によって、ALS患者を個別に早期に正確に診断する技術を世界に先駆けて確立することができ、疾患修飾薬等による早期治療介入の適応決定に寄与することができる。 本手法は国内で普及しつつある3テスラMRIであれば容易に利用可能であり、ALSに限らず種々の神経疾患を対象とした自動早期診断法の次世代スタンダードとなることが期待される。今後、増加することが予想される神経変性疾患の臨床試験や日常診療においても本研究の成果は重要な役割を果たす可能性がある。
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