研究課題/領域番号 |
16K19572
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
築地 長治 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (20710362)
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研究協力者 |
井上 克枝
尾崎 由基男
森本 充
佐々木 知幸
白井 俊光
福田 初菜
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 血小板 / 肺発生 / CLEC-2 / podoplanin / TGF-β / myofibroblast / Podoplanin |
研究成果の概要 |
血小板活性化受容体のCLEC-2を欠損すると出生直後に呼吸不全で死亡するという現象から、血小板そして血小板CLEC-2が肺発生に必須であること、さらに血小板から放出されるTGF-βが重要であることを発見した。CLEC-2のリガンドpodoplaninについては胎仔肺に複数あるpodoplanin発現細胞のうちリンパ管内皮のpodoplaninが重要であることを明らかにした。本研究により血小板が肺発生に必須であるという全く新しい臓器形成メカニズムを提唱した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題において、血小板CLEC-2とリンパ管内皮Pdpnの相互作用が肺発生に必須であること、さらにその相互作用による血小板活性化とそれに伴って放出されるTGF-βが重要であることが明らかとなった。これまで、臓器発生はその臓器内の組織間相互作用や隣接する組織からの影響により進むと考えられてきた。本課題により示された、全身を流れる血球(血小板)が特定の臓器(肺)の発生に必須であるという事実は、これまでの臓器発生の考え方に新たなコンセプトを提示したと考えている。このような新しい生命現象の発見は、新たな研究領域の創生や疾患の治療戦略の開発につながる可能性があり、学術的、社会的意義は大きい。
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