研究課題
若手研究(B)
関節リウマチの病態において病原性分子の一つであるRANKLを高発現する病的な滑膜線維芽細胞と、発現の乏しい滑膜線維芽細胞の両者が存在するという仮説に基づき、その細胞群間の差異から新規治療標的候補を探索した。I型コラーゲンを発現する細胞にGFPを標識した遺伝子改変マウスを導入し、関節炎下の滑膜線維芽細胞がGFPを発現していることを示した。さらに、免疫組織化学的に、増多した紡錘形の滑膜線維芽細胞様の細胞において、RANKLの発現が乏しい細胞群と高発現する細胞群の存在を示した。次に、フローサイトメーターを用いて、それらを分別して回収することを試みたが、系の確立に至っておらず、今後の課題であった。