研究課題
若手研究(B)
骨髄MDSCはGM-CSF存在下で培養すると樹状細胞に分化し、T細胞を活性化する。mTOR阻害剤とGlutamine代謝阻害剤存在下では、MDSCは樹状細胞への分化が抑制された。この理由としてPD-L1の上昇、TGFの増加などが考えられた。またmTOR阻害剤とGlutamine代謝阻害剤はTh17細胞への分化を抑制した。上記2剤を関節炎モデルマウスに投与したところ、単剤でも関節炎抑制効果が認められたが、併用療法でさらに関節炎を抑制した。両者を投与すると脾臓のTh17細胞数を著明に減らした。またGlutamine代謝阻害剤は脾臓におけるMDSCを有意に減少させた。
関節リウマチ治療は生物学的製剤やJAK阻害剤の登場により、治療成績は格段に改善したが、2~3割の関節リウマチ患者では寛解が得られていない。我々はmTOR阻害剤のラパマイシンとグルタミン代謝阻害剤DONの併用療法で関節リウマチモデルであるSKGマウスの関節炎抑制効果を示すことができた。機序としてはCD4陽性T細胞の増殖とTh17細胞の分化を抑制することである。mTORおよびグルタミン代謝を同時に阻害することによる新しい関節リウマチの治療戦略を示すことができた。
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