研究課題
若手研究(B)
果物野菜アレルギーは成人では頻度が高く、花粉アレルギーが原因となり発症することが多いと考えられている。しかし、果物野菜アレルギー患者の、原因花粉―症状誘発食物―誘発症状に関して多様性に富んでおり、さらに、その三者は関連も複雑である。この研究では、大規模な症例数の当該患者の臨床情報とアレルゲンコンポーネントに対する血液IgE抗体価検査の結果を解析することにより、PR-10、 Profilin, GRPという三つのアレルゲンに対するIgE保有状況によりこの多様性が説明できることを明らかした。
果物野菜アレルギーの複雑性が、三つのアレルゲンコンポーネントへのIgE保有状況の評価を行うことにより、容易に理解できることが明らかになった。この知見は果物野菜アレルギー患者さんの生活指導や食事制限を行う上で極めて重要な情報である。また、本研究から三つのアレルゲンによる病態の原因となる花粉も明らかになったため、アレルゲン免疫療法などの当該疾患に対する根本的治療を行うときにも重要な情報も得られた。
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