研究課題/領域番号 |
16K19615
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
尾田 一貴 熊本大学, 病院, 薬剤師 (00753328)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 感染症 / 抗菌薬 / 薬物動態 / 薬剤耐性菌 / 個別化医療 / TDM / 母集団薬物動態解析 / 敗血症 / 集中治療 / 血液透析 / 母集団薬物動態 / 持続腎代替療法 / CHDF / AKI / 透析 / pharmacometrics |
研究成果の概要 |
細菌感染症を治療するための薬(抗菌薬)は、正しい用法用量で治療効果を得て、副作用を未然に防がなければならない。しかし、特に重症細菌感染症においては用法用量の適正化が難しい。そこで患者毎に用法用量を適正化するための方法を検討した。その結果、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)法による簡便な抗菌薬濃度測定方法に基づき、ベイズ推定(統計学的用法用量計算)に基づいた方法を開発した。この方法により目標血中濃度到達率が5割から9割近くに改善し、治癒および副作用の回避に貢献することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
患者毎の抗菌薬の体内での濃度推移を把握するためには、様々な患者における濃度推移を評価して、それをまとめた情報(母集団薬物動態モデル)を構築しておくことが効果的であり、いくつかの抗菌薬で構築した。とはいえ、濃度推移の予測が困難な場合には、実際に血液中の濃度を測定し、その後の濃度推移を把握するための手段が必要である。その課題に対し、血中濃度測定方法を確立し、ベイズ推定を活用することが有効であることが、本研究で明らかになってきた。本研究の成果により、抗菌薬による感染症治療成績は向上することが期待できる。
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