研究課題/領域番号 |
16K19617
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
布矢 純一 獨協医科大学, 医学部, 助教 (40466842)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | CAR-T細胞 / 疲弊 / 免疫チェックポイント / 共刺激シグナル / HVEM / HIV / 感染症 / ウィルス / 免疫学 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、疲弊抵抗性CAR-T細胞の開発を試み、代表的な慢性感染症であるヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症をモデルとして、その有用性を検討した。異なる共刺激シグナルドメイン(CSSD)を有するHIV特異的CAR-T細胞の機能および性状解析から、CAR-T細胞の創出におけるCSSDとして現在広く利用されているCD28や4-1BBと比べ、HVEMを有するCAR-T細胞は機能的・性状的に優れていた。さらに、疲弊化したCAR-T細胞の割合が少なく、疲弊抵抗的な性状を示していることが分かった。これらの結果から、CAR-T細胞の創出において、HVEM由来CSSDが有用であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、進行期造血器腫瘍で高い奏効率を示しているCAR-T細胞療法を、HIV感染症を代表とする慢性感染症に応用するための基盤となる成果である。また、HVEM由来CSSDを用いることで疲弊抵抗的なCAR-T細胞を創出できる可能性が示唆された。これは、固形腫瘍で見られるCAR-T細胞の疲弊化による不応答性の改善に役立てられると考えられる。
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