研究課題/領域番号 |
16K19620
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
坂田 真史 国立感染症研究所, ウイルス第三部, 主任研究官 (20600547)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | トガウイルス / 風疹ウイルス / ゲノム複製 / 宿主因子 / Hsp90 / 抗ウイルス薬 / ゲノム複製機構 / アルファウイルス |
研究成果の概要 |
トガウイルスのゲノム複製には様々な宿主因子が関与していることが示唆されているが、その多くは不明である。本研究では、細胞の分子シャペロンタンパク質であるheat shock protein 90(Hsp90)がトガウイルスの効率的なゲノム複製に必要であることを明らかにした。さらに、Hsp90がゲノム複製を担う非構造タンパク質と相互作用して、それらタンパク質の安定的な発現に寄与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トガウイルスにはヒトに強い病原性を示すウイルスが多く分類されているが、それらウイルス感染症におけるワクチンや特異的治療方法は殆ど確立されていない。ウイルス感染症の制圧には病原性を理解する必要があり、その為にはゲノム複製機構を解明することは極めて重要である。本研究の成果は、トガウイルスのゲノム複製に関与する重要な宿主因子としてHsp90を同定し、その役割を明らかにした。また、Hsp90阻害剤がウイルス産生を優位に低下させることを示した。これらの知見は病原性の理解を深めること、抗トガウイルス薬の開発基盤に繋がることが期待できる。
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