研究課題/領域番号 |
16K19624
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
内田 奈生 東北大学, 大学病院, 助教 (30771670)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 尿中落下細胞 / 腎臓病 / 再生医療 / 幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 多能性幹細胞 / アルカリフォスファターゼ / spheroid / FACS / 幹細胞表面マーカー / 遺伝子発現解析 / 関連施設での倫理審査承認 / 慢性腎臓病 |
研究成果の概要 |
①数種類の腎臓病(紫斑病腎炎、微小変化型ネフローゼ症候群、IgA腎症、二次性巣状分節性糸球体硬化症、感染関連腎炎、閉塞性腎症、薬剤性腎障害、アルポート症候群)の患者尿から、尿中落下細胞を培養した。この細胞群から幹細胞を単離するべく、幹細胞マーカーを用いたFACSを行ったが、技術的な問題が解決できず単離に至らなかった。 ②幹細胞で発現が上昇するアルカリフォスファターゼの染色を行い、一部が陽性になることを紫斑病腎炎、アルポート症候群、感染関連腎炎の尿中落下細胞で確認した。また、アルカリフォスファターゼ陽性細胞がspheroid様の構造をとる現象が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の国民の8人に1人が慢性腎臓病に罹患しており、腎機能が低下するリスクを負っている。今回の研究では様々な種類の腎臓病患者の尿の中に、未分化な幹細胞が含まれることが示唆された。腎臓は高度に分化した多種類の細胞によって構成される臓器であり、腎臓病患者の尿中に含まれる未分化な幹細胞は、障害を受けた腎臓の修復に関与している可能性がある。この幹細胞を効率よく利用することができれば、腎臓の再生医療につながる可能性がある。
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