研究課題/領域番号 |
16K19625
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
市野井 那津子 東北大学, 大学病院, 特任助手 (40509402)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 低分子RNA / 髄鞘化障害 / 先天性大脳白質形成不全 / ミトコンドリア / 先天性大脳白質形成異常 / ミトコンドリア機能障害 / CRISPR/Cas9 / 酸素消費速度 / CRISPR/Cas |
研究成果の概要 |
先天性大脳白質形成不全症を呈する家系で同定された,新規の疾患候補遺伝子変異を有する患者細胞の機能解析を行った。患者皮膚線維芽細胞において,ミトコンドリア内低分子RNA発現は低下していた。ミトコンドリア内RNAであるCox1とCox2間のスプライシング異常は本研究では確認されなかった。酸素消費量測定によるミトコンドリア機能解析で,患者細胞のミトコンドリア機能障害が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多様な遺伝的背景を有する髄鞘化障害を示す疾患群では,これまでミトコンドリア内RNAの翻訳障害が原因とされる一群が知られていた。本研究は,髄鞘化障害を呈する患者の細胞のミトコンドリア内への低分子RNA輸送障害すなわちミトコンドリア内低分子RNA減少と,それに伴うミトコンドリア機能障害を示した。本研究により,髄鞘化障害を呈する疾患において既知の病態機序に加えて,ミトコンドリア内低分子RNAの不足に伴うミトコンドリア機能障害の関与が示唆された。
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