研究課題/領域番号 |
16K19636
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
柴 直子 信州大学, 再生医科学教室, 助教(特定雇用) (00639289)
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研究協力者 |
中村 昭則 信州大学, 医学部, 特任教授 (10303471)
宮崎 大吾 信州大学, 医学部附属病院, 講師 (80596370)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 筋ジストロフィー / MMP-9 / オステオポンチン |
研究成果の概要 |
MMP-9を欠損させたmdxマウスにおいて、病初期の変性骨格筋ではオステオポンチン(OPN)が一過性に強発現するとともに炎症の収束および再生が促進されることを明らかにし、MMP-9がOPNの発現を調節していること、さらにOPNが筋のリモデリングや再生に必要であることが示唆された。また、MMP-9、OPNと同様にCD44に結合するヒアルロン酸も病初期の変性骨格筋では強く共局在しており、これらの分子の炎症や再生に対する相互作用も示唆された。MMP-9を標的とする治療の有効性が期待されるが、臨床応用には治療を行う病期や投与期間、さらに分子同士の相互作用に関する十分な検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
mdxマウスの骨格筋変性における MMP-9 およびヒアルロン酸、OPNの役割、相互作用を解明することは、ジストロフィン欠損が引き起こす様々な分子機構の一端を解明するのみでなく、治療効果評価のための病勢マーカーの確立やステロイド剤に代わる新たな治療法の開発につながる可能性がある。
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