研究課題/領域番号 |
16K19639
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中田 智彦 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (40773065)
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研究協力者 |
夏目 淳
城所 博之
大野 欽司
伊藤 美佳子
水野 誠司
Engel Andrew G.
Shen Xin-Ming
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Escobar症候群 / CHRNG / 先天性筋無力症候群 / アセチルコリン受容体 / 先天性多発関節拘縮症 / 非致死型翼状片症候群 / 胎児型アセチルコリン受容体 / 脳神経疾患 / 遺伝学 / トランスレーショナルリサーチ / 脳・神経 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
胎児型アセチルコリン受容体のひとつのサブユニットをコードするCHRNG遺伝子は、非致死型多発性翼状片症候群であるEscobar症候群の原因遺伝子である。本研究ではEscobar症候群の遺伝子診断、臨床像の解明、同定した変異の機能解析をおこなった。多発関節拘縮を示す2家系3人にCHRNG遺伝子変異を共通するミスセンス変異を含んだ複合ヘテロ接合性に同定した。3人とも遠位型の多発関節拘縮を持つがEscobar症候群に特徴的とされる翼状片は極軽度だった。ミスセンス変異について培養細胞を用いた発現実験およびチャネル動態解析をおこない、本変異が胎児型ファーストチャネル症候群を起こすことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで成人型の骨格筋アセチルコリン受容体のチャネル動態異常による疾患は先天性筋無力症候群の一型として報告されているが、胎児型アセチルコリン受容体での報告はなかった。今回Escobar症候群3症例で同定した共通の遺伝子変異について胎児型アセチルコリン受容体の機能解析をおこない、発現量の低下とチャネル開口時間の異常によることを明らかにした。3症例は臨床像が類似しており、Escobar症候群で特徴的とされている翼状片が非常に軽微だった。先天性多発関節拘縮症には多数の原因があるが、翼状片が軽微であってもCHRNG変異を考える必要がある。
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