川崎病患児におけるビタミンD欠乏；治療応用への発展

• 研究課題/領域番号: 16K19647
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 小児科学
• 研究機関: 山口大学
• 研究代表者: 鈴木 康夫 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師(特命) (00593302)
• 研究期間 (年度): 2016-04-01 – 2019-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2018年度)
• 配分額: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: 川崎病 / 血清ビタミンD濃度 / ガンマグロブリン治療反応性 / 冠動脈障害 / 血清ビタミンD結合蛋白濃度 / 治療反応性 / ガンマグロブリン / ビタミンD / 冠動脈病変 / ガンマグロブリン不応 / 小児代謝・栄養学

研究成果の概要

川崎病 は年々増加傾向にあり合併症に冠動脈障害がある. ビタミンDの生理機能は, 腸管からのカルシウム吸収と骨へのカルシウム取り込みであるが, 免疫抑制作用を有することが報告されている. 川崎病児における血清ビタミンD濃度と治療反応性について検討した. 川崎病100例にガンマグロブリン療法初回奏功群と不応群における症状, 血液検査結果, 血清25 (OH) D濃度を検討した. 奏功群71例, 不応群29例であった. 解析では, 不応群は奏功群に比し, 血清25 (OH) D濃度は低かった. 川崎病患児において血清ビタミンD濃度は, 初回ガンマグロブリン反応性へ関与している可能性がある.

研究成果の学術的意義や社会的意義

川崎病発症には, 地域人種差があり世界的にも日本の発症率は高い. 環境因子について検討し川崎病初期治療における反応性にビタミンD濃度が関与している可能性がある. 現代は子供のビタミンD濃度が低いことが多く, ビタミンD補充を行うことで川崎病の治療成績が向上し冠動脈障害発症が低下し医療費削減に貢献する可能性がある.

研究成果

• [学会発表] 血清ビタミンD濃度と川崎病初回ガンマグロブリン療法反応性の検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 三宅晶子、鈴木康夫
  • 学会等名: 第120回日本小児科学会
  • 発表場所: 東京都港区 グランドプリンスホテル新高輪
  • 年月日: 2017-04-14
• [学会発表] 川崎病における血清ビタミンD濃度の検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 三宅晶子 鈴木康夫
  • 学会等名: 日本小児科学会
• [学会発表] 川崎病における初回ガンマグロブリン反応性と血清ビタミンD濃度の検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 大西佑治 鈴木康夫
  • 学会等名: 日本小児循環器学会
• [学会発表] 血清ビタミンD濃度と川崎病初回ガンマグロブリン療法反応性の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 鈴木康夫
  • 学会等名: 第36回日本川崎病学会
  • 発表場所: 神奈川県横浜市 ワークピア横浜
  • 年月日: 2016-09-30