研究課題/領域番号 |
16K19669
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
遠藤 周 順天堂大学, 医学部, 助教 (60772457)
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研究協力者 |
仲川 真由
原 太一
水谷 亮
村野 弥生
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 尿細管機能 / 早産・低出生体重児 / 慢性腎障害 / アクアポリン / 尿細管障害 / 内科 / 小児科学 / 小児腎・泌尿器学 |
研究成果の概要 |
近年、低出生体重児の腎機能についての研究が進んでいる。しかし、これらの研究の主眼は糸球体障害に置かれている。腎機能において糸球体機能のみならず尿細管機能は重要であり、子宮内発育遅延が尿細管に及ぼす影響を、水チャネルであるAQP2を用い検証した。 子宮内発育遅延モデルラットを用い、尿細管機能を検討した。生後8週において尿浸透圧に有意差を認めなかったが、免疫染色による腎組織評価において尿細管のAQP2の発現が低下していた。これらの結果より、子宮内発育遅延が尿細管障害を引き起こすことや、濃縮力障害に先立ってAQP2の発現が低下している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果より、子宮内発育遅延が尿細管機能障害やAQP2の発現の低下を引きこす可能性が明らかとなり、これらの成果は今後の早産・低出生体重児の尿細管機能研究において重要な知見と考えられる。また、研究が進むことで早産・低出生体重児における腎障害の早期発見・対策・治療に繋がり、将来の腎不全の進行や透析導入を遅らせることが可能となる。それは児の生活の質の向上だけでなく、医療費の1/30(年間約1兆円)を占める透析医療費の削減に貢献するものと思われる。
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