研究課題/領域番号 |
16K19673
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
田嶋 華子 日本医科大学, 医学部, 講師 (30465314)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 小児肥満 / 腸内細菌叢 / 生活習慣病 / 細菌 / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
日齢0から3歳時に至るまで出生コホート研究(身体計測・腸内細菌叢解析・血液検査等)を行った。腸内細菌叢後世に変化を与えうる項目として分娩方法・抗菌薬投与・栄養方法・家族歴も調査を行った。対象児102名、drop out症例は15例でありほぼ予定通りに検体を集めることができた。現時点で肥満を呈する対象者は7名で、腸内細菌叢解析を行った。COVID-19流行にともない、腸内細菌叢解析が予定より遅延したが、肥満群では非肥満群と比較し有意に腸内細菌叢の構成が異なっていることが示された。また、対象者のバックグラウンドとその後の経過に関する統計処理(多変量解析)を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満や2型糖尿病など「生活習慣病」と診断される小児は増加しており、その予防策や効果的治療は早急に検討されるべき課題である。生活習慣病にはある程度の家族集積性が認められ、多因子遺伝や食習慣をはじめとした生活環境が要因となる。そして最近になり、腸内細菌叢と生活習慣病発症の関係についての研究報告が散見されるようになってきた。本研究で、小児肥満リスク予測因子としての日齢0から3歳までの腸内細菌叢解析を行い、肥満小児における特徴的な腸内細菌叢構成を示すことができた。この結果は今後、生活習慣病の予防・早期治療に役立つ可能性があり、将来の生活習慣病患者の減少に貢献しうると考える。
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