研究課題/領域番号 |
16K19687
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
馬場 伸育 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 助教 (30711296)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 臍帯血 / 再生医療 / 脳性麻痺 / ケモカイン / ケモカイン受容体 / ケモカインレセプター / 臍帯血細胞移植 / マウス脳性麻痺モデル / 臍帯血細胞 |
研究成果の概要 |
脳性麻痺に対する臍帯血を用いた再生医療に期待が寄せられている。その治療機序を解明するため、細胞間情報伝達物質であり幹細胞の遊走にも関与するケモカインネットワークの存在と役割を明らかにした。 マウス脳性麻痺モデルを用いた検討により、脳組織損傷や臍帯血移植に応じて、脳内のケモカイン産生が変化した。傷害後早期に発現が増強するケモカインは病態形成に関与し、時間が経過して、または臍帯血移植後に発現が増強したケモカインは組織修復や機能回復に関与すると考えられた。また、脳組織の細胞や移植臍帯血の細胞は組織損傷の刺激を受けてケモカイン受容体の発現を変化させてケモカインによる情報伝達に関与すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
組織損傷や臍帯血移植に応じて、脳組織を構成する細胞がケモカインの産生を担い、同時に脳組織細胞や臍帯血細胞におけるケモカインレセプターの発現が変化したことは、損傷組織の病態形成や組織修復、機能回復にケモカインネットワークが関与していることを示唆している。 これまでの研究成果と引き続く研究取組みは脳性麻痺をはじめ様々な難治性疾患に対する臍帯血を用いた再生医療の治療メカニズムの解明と、安全でより効果的な治療法の開発に資する。
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