研究課題/領域番号 |
16K19688
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤吉 順子 九州大学, 大学病院, 助教 (20467921)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 鉄過剰 / 極低出生体重児 / 早産児 / 低出生体重児 / 気管支肺異形成 / 高フェリチン血症 / 未熟児医学 |
研究成果の概要 |
国内のNICUで鉄過剰のモニタリングは一般的に行われていない。しかしながら、赤血球輸血は早産、極低出生体重児への集中治療に不可欠である。この研究の目的は極低出生体重児の鉄動態と臨床像を解析することである。この後方視的観察研究は2009年から2014年のNICUに入院した極低出生体重児213人中176人を対象とした。24人が高フェリチン血症であった。多変量解析により3つの関連因子:動脈管結紮術、気管支肺異形成、敗血症を見出した。我々はまたヘプシジン-エリスロフェロンが未熟性のため出生時は不十分な反応あることを見出した。この現象は成長とともに変化していく可能性があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児医療で輸血療法は不可避であるため、輸血後鉄過剰症の危険因子を明らにする必要がある。本研究により極低出生体重児の高フェリチン血症には動脈管結紮術、敗血症、および気管支肺異形成が関連していることが示唆された。また出生後に鉄制御機構が変化していくことも示唆された。この結果を踏まえ、鉄キレートや抗酸化療法といった重症化抑止といったさらなる臨床研究に結び付けることができる。将来的には、早産・極低出生体重児の予後改善となる新たな治療戦略へと展開できるかもしれない。
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