皮膚創傷断端表皮細胞における上皮間葉移行の機序解明

• 研究課題/領域番号: 16K19727
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 皮膚科学
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 小池 雄太 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (10530412)
• 研究期間 (年度): 2016-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 皮膚再生学 / 上皮間葉移行 / ＥＭＴ / ＦＧＦ2 / ｂＦＧＦ / EMT / bFGF

研究成果の概要

上皮間葉移行(Epithelial-Mesenchymal Transition: EMT)とは、上皮細胞が間葉系細胞と類似した形態と運動能を獲得する過程を示す。近年、皮膚創傷治癒過程において、創傷断端部位の表皮細胞が運動能を獲得し遊走する現象にEMTが関与していると考えられているが、詳細な検討はなされていない。
本研究では、マウス皮膚創傷を用いて、皮膚創傷断端表皮細胞の形態変化・運動能獲得における分子機構をEMTの観点から解析した。結果、通常の創傷と比較して、bFGF添加した創傷では創傷断端の表皮角化細胞のEMTが増強しており、EMTを誘導するサイトカイン、転写因子も発現していた。

研究成果

• [雑誌論文] Patients with axillary Paget's disease should be carefully screened for other sites affected by the disease. (2018)
  • 著者名/発表者名: Fukuchi R, Kuwatsuka Y, Koike Y, Sato Y, Nishimoto K, Utani A
  • 雑誌名: Eur J Dermatol 巻: 28 ページ: 83-84
  • 査読あり
• [雑誌論文] Epithelial mesenchymal transition in a Bowen's disease when arising de novo and acquiring invasive capacity. (2018)
  • 著者名/発表者名: Koike Y, Yozaki M, Kuwatsuka Y, Utani A
  • 雑誌名: J Dermatol 巻: in print
  • 査読あり
• [雑誌論文] Pseudo-Pseudoxanthoma elasticum (図説) (2018)
  • 著者名/発表者名: 小池雄太, 岩永聰, 大久保佑美, 宮副治子
  • 雑誌名: 西日本皮膚科 巻: 印刷中
  • 査読あり
• [雑誌論文] 下腿にdiffuse large B-cell lymphomaを生じ、epstein-barr virus再活性化の関与が疑われたメトトレキサート関連リンパ球増殖性疾患の1例 (2018)
  • 著者名/発表者名: 村山直也, 小池雄太, 田﨑典子, 鍬塚大, 富村沙織, 宇谷厚志
  • 雑誌名: 西日本皮膚科 巻: 印刷中
  • 査読あり
• [雑誌論文] 難治性皮膚潰瘍に対する植皮後の固定にV.A.C.(R)システムを用いた2例. (2018)
  • 著者名/発表者名: 福地麗雅, 小池雄太, 富村沙織, 芦田美輪, 宇谷厚志
  • 雑誌名: 皮膚科の臨床 巻: 印刷中
  • 査読あり
• [雑誌論文] First-genetic analysis of atypical phenotype of pseudoxanthoma elasticum with ocular manifestations in the absence of characteristic skin lesions (2017)
  • 著者名/発表者名: Fukumoto T.、Iwanaga A.、Fukunaga A.、Wataya-Kaneda M.、Koike Y.、Nishigori C.、Utani A.
  • 雑誌名: Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology 巻: 32 号: 4 ページ: 372-373
  • DOI: 10.1111/jdv.14637
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] Granulocyte and monocyte apheresis can control juvenile generalized pustular psoriasis with mutation of IL36RN. (2017)
  • 著者名/発表者名: Koike Y, Okubo M, Kiyohara T, Fukuchi R, Sato Y, Kuwatsuka S, Takeichi T, Akiyama M, Sugiura K, Utani A.
  • 雑誌名: Br J Dermatol. 巻: 177 号: 6 ページ: 1732-1736
  • DOI: 10.1111/bjd.15509
  • 査読あり
• [雑誌論文] Analysis of clinical symptoms and ABCC6 mutations in 76 Japanese patients with pseudoxanthoma elasticum. (2017)
  • 著者名/発表者名: Iwanaga A, Okubo Y, Yozaki M, Koike Y, Kuwatsuka Y, Tomimura S, Yamamoto Y, Tamura H, Ikeda S, Maemura K, Tsuiki E, Kitaoka T, Endo Y, Mishima H, Yoshiura KI, Ogi T, Tanizaki H, Wataya-Kaneda M, Hattori T, Utani A.
  • 雑誌名: Journal of Dermatology 巻: 印刷中 号: 6 ページ: 644-650
  • DOI: 10.1111/1346-8138.13727
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] A case of Merkel cell carcinoma development under treatment with a Janus kinase inhibitor (2017)
  • 著者名/発表者名: Koike Yuta、Murayama Naoya、Kuwatsuka Yutaka、Utani Atsushi
  • 雑誌名: JAAD Case Reports 巻: 3 号: 6 ページ: 498-500
  • DOI: 10.1016/j.jdcr.2017.06.028
  • NAID: 120006987387
  • 査読あり
• [雑誌論文] Calcification in dermal fibroblasts from a patient with GGCX syndrome accompanied by upregulation of osteogenic molecules. (2017)
  • 著者名/発表者名: Okubo Y, Masuyama R, Iwanaga A, Koike Y, Kuwatsuka Y, Ogi T, Yamamoto Y, Endo Y, Tamura H, Utani A.
  • 雑誌名: PLoS One. 巻: 12 号: 5 ページ: 99-99
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0177375
  • NAID: 120007185935
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 弾性線維性仮性黄色腫診療ガイドライン（2017年版） (2017)
  • 著者名/発表者名: 宇谷 厚志、三長 孝輔、荻 朋男、山本 洋介、池田 聡司、築城 英子、田村 寛、前村 浩二、北岡 隆、岩永 聰、小池 雄太、大久保 佑美、鍬塚 大、遠藤 雄一郎、谷崎 英昭、金田 眞理、籏持 淳
  • 雑誌名: 日本皮膚科学会雑誌 巻: 127 号: 11 ページ: 2447-2454
  • DOI: 10.14924/dermatol.127.2447
  • NAID: 130006179235
  • ISSN: 0021-499X, 1346-8146
  • 査読あり
• [雑誌論文] Psoriasis-like lesions in a patient with familial Mediterranean fever (2016)
  • 著者名/発表者名: Ashida M, Koike Y, Kuwatsuka S, Ichinose K, Migita K, Sano S, Utani A
  • 雑誌名: J Dermatol 巻: 43 号: 3 ページ: 314-317
  • DOI: 10.1111/1346-8138.13068
  • 査読あり
• [雑誌論文] Is bevacizumab a culprit of intractable skin ulcers? (2016)
  • 著者名/発表者名: Murayama N, Koike Y, Ikehara S, Okubo Y, Tomimura S, Utani A
  • 雑誌名: J Dermatol 巻: in press 号: 8 ページ: 972-974
  • DOI: 10.1111/1346-8138.13325
  • 査読あり
• [雑誌論文] Generalized Hyperkeratotic Plaques in a Baby with a Milk Allergy. (2016)
  • 著者名/発表者名: Koike Y, Utani A
  • 雑誌名: Pediatr Dermatol 巻: 33 号: 4 ページ: 457-458
  • DOI: 10.1111/pde.12843
  • 査読あり
• [学会発表] GMAを組み入れた膿疱性乾癬のマネジメント. (2018)
  • 著者名/発表者名: 小池雄太
  • 学会等名: 第8回長崎消化器apheresis研究会
  • 招待講演
• [学会発表] 全身性強皮症の臨床と自己抗体産生・線維化機構. (2017)
  • 著者名/発表者名: 小池雄太
  • 学会等名: 第49回日本結合組織学会学術大会
• [学会発表] 透析中のHBVキャリア乾癬患者に対するイキセキズマブの投与経験. (2017)
  • 著者名/発表者名: 小池雄太、樋口真帆、福地麗雅、鍬塚さやか
  • 学会等名: 第32回日本乾癬学会学術大会
• [学会発表] 長崎大学のこれまでと乾癬治療の未来. (2017)
  • 著者名/発表者名: 小池雄太
  • 学会等名: 第179回日本皮膚科学会鹿児島地方会
  • 招待講演
• [学会発表] 紅皮症を呈した落葉状天疱瘡の一例. (2016)
  • 著者名/発表者名: 芦塚賢美、小池雄太、森嵜;仁美、清原龍士、福地麗雅、神尾芳幸、宇谷厚志
  • 学会等名: 日本皮膚科学会第330回長崎地方会例会
  • 発表場所: 長崎大学（長崎県・長崎市）
  • 年月日: 2016-12-03
• [学会発表] 尋常性乾癬に対する生物学的製剤治療. (2016)
  • 著者名/発表者名: 小池雄太
  • 学会等名: 佐世保皮膚科医会学術講演会
  • 発表場所: アルカス佐世保（長崎県・佐世保市）
  • 年月日: 2016-11-16
• [学会発表] 抗HIV療法にて軽快したHIV関連乾癬の1例. (2016)
  • 著者名/発表者名: 鍬塚さやか、浅井幸、佐藤之恵、小池雄太、宇谷厚志、高木理博
  • 学会等名: 第31回日本乾癬学会学術大会
  • 発表場所: ホテル東日本宇都宮（栃木県・宇都宮市）
  • 年月日: 2016-09-02
• [学会発表] IL36RN遺伝子ホモ接合体変異を有する乾癬患者の臨床経過. (2016)
  • 著者名/発表者名: 小池雄太、大久保澪、清原龍士、福地麗雅、佐藤之恵、鍬塚さやか、武市拓也、秋山真志、杉浦一充、宇谷厚志
  • 学会等名: 第31回日本乾癬学会学術大会
  • 発表場所: ホテル東日本宇都宮（栃木県・宇都宮市）
  • 年月日: 2016-09-02
• [学会発表] 静脈血流うっ滞と動脈閉塞がみられた下腿潰瘍の一例. (2016)
  • 著者名/発表者名: 芦塚賢美、小池雄太、福地麗雅、鍬塚さやか、田崎典子、宇谷厚志
  • 学会等名: 日本皮膚科学会第329回長崎地方会例会
  • 発表場所: 長崎大学（長崎県・長崎市）
  • 年月日: 2016-07-24
• [学会発表] 日本人PXE患者76人における臨床症状とABCC6遺伝子変異. (2016)
  • 著者名/発表者名: 岩永 聰、大久保佑美、与崎マリ子、小池雄太、鍬塚 大、富村沙織、山本洋介、田村 寛、荻 朋男、宇谷厚志
  • 学会等名: 第48回日本結合組織学会学術大会
  • 発表場所: 長崎大学（長崎県・長崎市）
  • 年月日: 2016-06-24
• [学会発表] マイクロアレイ分析によるケロイド組織で発現増強する分子の同定. (2016)
  • 著者名/発表者名: 本多 舞、浅井 幸、大久保佑美、神尾芳幸、小池雄太、鍬塚 大、樫山和也、大石正雄、田中克己、宇谷厚志
  • 学会等名: 第48回日本結合組織学会学術大会
  • 発表場所: 長崎大学（長崎県・長崎市）
  • 年月日: 2016-06-24
• [学会発表] 各種のHDAC阻害剤がケロイド細胞に及ぼす遺伝子発現の検討. (2016)
  • 著者名/発表者名: 鍬塚 大、與崎マリ子、鍬塚さやか、大久保佑美、臼井 文、小池雄太、宇谷厚志
  • 学会等名: 第48回日本結合組織学会学術大会
  • 発表場所: 長崎大学（長崎県・長崎市）
  • 年月日: 2016-06-24
• [学会発表] タキサンによる浮腫・硬化早期病変でのコンドロイチン硫酸プロテオグリカン（バーシカン）増加. (2016)
  • 著者名/発表者名: 岡田佳代、遠藤雄一郎、椛島健治、宮地良樹、小池雄太、鍬塚大、宇谷厚志
  • 学会等名: 第115回日本皮膚科学会総会
  • 発表場所: 国立京都国際会館（京都府・京都市）
  • 年月日: 2016-06-03
• [学会発表] 本邦における弾性線維性仮性黄色腫76人の解析. (2016)
  • 著者名/発表者名: 岩永 聰、大久保佑美、与崎マリ子、小池雄太、鍬塚 大、富村沙織、山本洋介、池田聡司、前村浩二、築城英子、北岡隆、田村 寛、遠藤雄一郎、三嶋博之、吉浦孝一郎、荻 朋男、谷崎英明、金田眞理、服部友保、宇谷厚志
  • 学会等名: 日本皮膚科学会第328回長崎地方会例会
  • 発表場所: 長崎大学（長崎県・長崎市）
  • 年月日: 2016-04-10