研究課題
若手研究(B)
我々は、時間分解能・空間分解能ともに優れたMagnetoencephalography(MEG)を用いて、統合失調症の病態解明や臨床応用を目的として安静時機能的ネットワークの群間比較を行った。結果としてGamma帯域のdefault mode network (DMN)、ventral attention network (VAN)のネットワーク内の接続数、DMN-VAN間のネットワークの接続数が統合失調症で過剰になっていた。統合失調症ではDMNの内的情報処理とVANの注意配分処理における異常があり、さらに内的情報処理と注意配分処理が過剰に同期して処理されていることを示している。
統合失調症の病態については未だ不明な点が多い。本研究は神経活動を直接反映するMEGを用いて検討を行うことにより、統合失調症の神経活動の異常を直接評価する事が可能である。また安静時活動は重症な患者についても比較的データ測定をしやすいため、健常者との違いが明らかになれば、臨床検査として応用していくことも可能である。神経活動を評価出来ることは動物モデルなどとの関連を検討する上でもトランスレーショナルな指標として有用となる可能性があり、創薬などの分野にも一定の光景をできる可能性がある。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 3件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 5件)
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