研究課題/領域番号 |
16K19765
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
大塚 郁夫 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40722880)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 統合失調症 / X染色体 / DNAメチル化 / 性差 |
研究成果の概要 |
replicationセットの男性統合失調症/健常対照男性 各40名のDNAについて、MassARRAYを用いて対象となるCpGアイランドA内のCpGサイトのメチル化頻度を測定し、予備的研究のメチル化異常(統合失調症男性の一部において同領域が異常に高メチル化している現象)の追試に成功した。また各末梢血試料について関連遺伝子TAF1のmRNA発現量を測定し、対照群との比較やメチル化頻度との関連解析を行った。ヒト男性由来神経幹細胞やiPS細胞由来神経細胞の培養系を確立し、CRISPR/Cas9法にて異常高メチル化領域のDNA配列の機能欠失→細胞表現型にどのような影響があるかについても検討中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症の有病率や重症度に性差があることはよく知られているが、その生物学的機序は不明であり、統合失調症とX染色体領域のメチル化異常に着目した研究はほとんどない。本解析を遂行できれば、世界に先駆けて統合失調症の病態や性差に関する生物学的異常の一部をDNAメチル化という可塑性(治療可能性)のある現象を通して解明することにつながり、統合失調症領域における今後の診断・治療の発展に大きな貢献ができると考える。
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