研究課題/領域番号 |
16K19773
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 東京大学 (2018) 長崎大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
金 允姫 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (40746020)
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研究協力者 |
橋爪 真弘
本田 靖
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Suicide / Temperature / Season / Multi-country / suicide / temperature / seasonality of suicide / multi-country / season / time-series / Weather |
研究成果の概要 |
気温は自殺との関連が高い気象因子として考えられ、気温の上昇と自殺リスクの増加に関する多くのエビデンスが報告されてきた。しかし、正確な気温-自殺の非線形関係を推定する研究は不足していた。 本研究は、12カ国341都市・地域の自殺死亡者数と気象データを収集し、同一の統計解析法を用いて気温-自殺の非線形関係について包括的な研究を試みた。 結果、気温-自殺の非線形関係は全体的に気温上昇に応じて自殺リスクの増加が観察されたが、非常に高い気温では、自殺リスクがもはや増加せず、水平状態に達したり、わずかに減少することが明らかになった。また、非線形推定曲線を介して自殺リスクが最大となる臨界温度範囲を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、気温 - 自殺の短期的関連を明らかにする大規模観察疫学研究であり、自殺率の高い人口集団における気候変動の健康影響評価に重要な示唆を提供する。 本研究は、気温 - 自殺の関係の理解を深め、自殺予防のための予測モデル構築の基礎資料となる。また、気候変動により今後猛暑日の増加が予測されているが、精神健康保健領域における疾病負荷の推定に、より正確で洗練されたモデルの構築と推計法が必要であることを示唆する。
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