研究課題/領域番号 |
16K19783
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
金城 智也 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (80750364)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | バルプロ酸ナトリウム(VPA) / 神経細胞新生 / アセチル化 / BrdU / HDACi / ADHD / バルプロ酸 / acetylation / Y-maze / Open-field / Elevated plus maze (EPM) / バルプロ酸(VPA) / 自閉症 / ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC) |
研究成果の概要 |
バルプロ酸ナトリウム(VPA)は、抗てんかん薬として治療に頻用されているが、妊娠中の服薬において、出生児への悪影響が指摘されている。そこで本研究では、安全なVPA服薬方法の追求とその作用機序の解明を目的として、妊娠ラットにVPA投与し、その出生仔に対して様々な解析を行った。解析の結果、VPAは、出生仔に対して注意力の欠如及び自発性を誘発し、ADHDのような行動特徴を起こさせることが分かった。さらにその作用機序として、神経細胞新生とヒストンテールのアセチル化の関与を示した。安全にVPAを服薬するためには、投与量が重要であり、年齢を重ねる毎にVPAの副作用は減少する可能性もあることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、使用頻度が高く、且つ催奇形成のリスクも高いVPA に着目した研究であり、てんかん患者あるいはVPA適応疾患である躁うつ病患者が安心して妊娠・出産するための基礎となる研究である。この研究成果をきっかけにVPA の安全限界が解明されれば、多大な福祉医療費を必要とする自閉症や知的障害のリスクを下げることができる可能性がある。それにより女性の社会進出も可能となり、大きな経済効果も期待できる。
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