研究課題/領域番号 |
16K19801
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
川住 祐介 東北大学, 医学系研究科, 講師 (00513540)
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研究協力者 |
細貝 良行
臼井 章仁
舟山 真人
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 死亡時画像診断 / CT / 肺 / 放射線 / 社会医学 / 解剖学 / 死後画像診断 |
研究成果の概要 |
死後CTの肺所見は、「ほぼ陰影なし」、「気道散布」、「胸膜に達する不均一水腫」、「胸膜に達しない不均一水腫」、「びまん性水腫」、「高度血液就下」、「軽度血液就下」といったいくつかのパターンに分類することができた。ほとんどの低体温症は「ほぼ陰影なし」のパターンで、診断能は感度75%、特異度99%、陽性適中率86%、陰性適中率98%、正診率96%であった。溺水は「気道散布」および「胸膜に達する不均一水腫」のパターンを示すことが多く、診断能は感度71%、特異度96%、陽性適中率83%、陰性適中率92%、正診率91%であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はCT画像のみからの確固とした死因診断基準確立を目的としている。日本の変死体剖検率は10%未満であり、先進国の中で極めて低い数値である。死因不明社会となっている現状に、死後画像検査による死因解明をもたらすことは、非常に大きな社会貢献である。今回の研究では、死後CT肺画像によって特定の死因が診断可能であることを示すことができた。それはすなわち、本研究は死因不明社会となっている現状を打破する一助となり得たということである。また今回の研究結果は、死後画像に不慣れな臨床医が、警察から死因についての判断を求められた際、大いな助けとなるはずである。
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