研究課題/領域番号 |
16K19806
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
岡本 雅彦 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (10451725)
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研究協力者 |
村田 裕人
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 放射線治療 / 重粒子線治療 / PD-L1 / 放射線 / 重粒子線 / 腫瘍免疫 / 膵癌 |
研究成果の概要 |
膵癌細胞、胃癌細胞、頭頸部扁平上皮癌細胞、悪性黒色腫細胞、肺癌細胞等を用いて放射線照射(X線、重粒子線)によるPD-L1の発現を検証したが、上述のいずれの細胞においてもPD-L1の発現亢進は確認できなかった。タイムコースなどの条件を変えたが同様の結果であった。ヒト骨肉腫細胞であるU2OS株でのみ放射線照射の線量依存性のPD-L1の増加がウェスタンブロットならびにフローサイトメトリーにて確認された。特定の癌腫においては放射線照射によりPD-L1の発現が亢進し、それが放射線治療への抵抗性を獲得させる一因となっていることが推察される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究の当初の目的であった膵癌細胞では放射線によるPD-L1の発現増加は確認されなかったが、特定の癌腫(骨肉腫細胞)においては放射線照射によりPD-L1の発現が亢進されることが確認された。PD-L1の発現亢進は腫瘍免疫の抑制に繋がり、治療抵抗性の一因となり得る。即ち放射線治療と免疫チェックポイント治療の併用により、放射線治療抵抗性である骨肉腫等に対して、より強い治療効果が得られる可能性が示唆された。
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