研究課題/領域番号 |
16K19807
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
村田 和俊 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 助教 (60644557)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Migration / Motility / Invasion / Radiation / Carbon ion / N-Cadherin / E-Cadherin / ヒト肺腺癌細胞 / 炭素線照射 / 浸潤能 / MMP / ROCK / ヒト癌細胞 / 転移能 |
研究成果の概要 |
本研究では、炭素線照射はRhoシグナル経路のROCKを介して、A549における細胞遊走能や変化能を増大させている可能性がある。これらの結果は、炭素線照射後のNカドヘリンの増加、Eカドヘリンの減少、F actin染色による癌細胞の間葉系へ形質転換が一つの原因となっている可能性が考えられた。しかし、浸潤能においては照射の影響とROCKの影響を確認することができなかった。またInVivo環境による肺転移モデルを完成させることはできたが、照射による転移能の変化とそれに対するROCK阻害剤の効果は未確認である。今後InVivo環境でROCK阻害剤が転移抑制を起こすのか、さらなる研究が必要と考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線治療が癌細胞に刺激を与えて、浸潤する能力や転移する能力が増強する可能性について実験した。今回は炭素線によって細胞が移動しやすい間葉系という形に変化している可能性が考えられた。これらの変化はROCKと言われる蛋白質が伝えるシグナルによってコントロールされている可能性がある。次はマウスの脚に腫瘍を植えて肺に転移するモデルを作り、これを用いて本当に腫瘍が炭素線を当てると転移能が上がるか確認し、その減少にROCK阻害剤が有効か確認する。
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