研究課題/領域番号 |
16K19814
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
渡邊 春夫 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 非常勤講師 (30456529)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 直腸癌 / 拡散強調画像 / 肛門括約筋 / 放射線 / 癌 / 外科 |
研究成果の概要 |
直腸癌の化学放射線療法前後にMRI検査が施行された14例を対象に肛門周囲筋群の厚み,括約筋のT2信号とADC値を計測し,加療前後で比較した.また21例に対し拡散テンソル画像を用いて直腸周囲筋群のFA値,ADC値を計測し,トラクトグラフィーを作成した. 加療後の外肛門括約筋は加療前と比べて厚みが減少し,ADC値の上昇がみられた.また,15軸を用いた拡散テンソル画像から得られた外肛門括約筋のFA値およびADC値との間に中等度の相関がみられた.トラクトグラフィーでは,外肛門括約筋,内肛門括約筋の筋線維と思われるファイバーを描出することができ,手術前の治療計画に有用となる可能性がみられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
直腸癌の外科手術においては,近年では肛門を温存する様々な術式が開発されている.しかしながら,後遺症として排尿障害や排便障害が生じることがあるため,直腸癌の治療計画において,腫瘍と肛門括約筋群との位置関係を把握することは重要である.筋線維を視覚的に認識することで,より治療計画が容易になる可能性がある.また将来的に,筋線維の描出程度や肛門括約筋のMRI信号などが肛門機能と相関すれば,治療後の肛門機能を予測することが可能になりえると予測される.
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