研究課題/領域番号 |
16K19822
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
檜垣 徹 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 共同研究講座准教授 (80611334)
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研究協力者 |
粟井 和夫
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ガドリニウム造影 / MRI / コンピュータシミュレーション / ガドリニウム造影MRI / 循環シミュレーション / ガドリニウム造影剤 / 造影シミュレーション / 時間濃度曲線 / 造影剤 / 放射線診断学 |
研究成果の概要 |
全身循環モデルを実装することで、造影MRIの造影効果をシミュレーションするソフトウェアを開発した。物理的なシミュレーションにより、全身の造影剤分布濃度を算出した。人血で希釈した造影剤サンプルをMR撮影することで、造影剤濃度分布とMR信号強度の変換テーブルを作成した。実際に造影MR検査を実施した患者の造影効果のデータと、同様の条件でシミュレーションにより得た造影効果のデータを比較した結果、精度良くシミュレーションできていることが確認できた。造影剤注入速度を変化させる実験においては、CTのヨード造影とMRのガドリニウム造影で造影効果を比較した結果、大きく異なる振る舞いをとることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
造影剤を利用したComputed Tomography: CT検査や,Magnetic Resonance: MR検査は,画像上で臓器や病変のコントラストを高めることから,広く臨床で実施されている.造影剤の注入方法は検査目的や患者の条件によって最適化する必要があるが、このような検討は造影CTに対して主に行われてきた。本研究により開発したMR造影シミュレーションソフトウェアを用いることで、MRのガドリニウム造影剤の振る舞いやそこから得られる造影効果を明らかにすることが可能となる。患者ごとに最適な造影法を究明できることから、疾患の診断能を高めるなどの効果が期待される。
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