研究課題/領域番号 |
16K19823
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
日高 勲 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (70593440)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝炎 / 線維化進展 / 非侵襲的診断 / 肝硬度測定 / 内臓脂肪 / RTE / NASH / フィブロスキャン / 内臓脂肪面積 / 非侵襲的検査 / 内臓脂肪蓄積 / NASH発癌 / 内臓脂肪蓄積と肝障害 / 内科学 / 診断 |
研究成果の概要 |
非侵襲的な画像診断装置による非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の診断法の確立を目指し、肝生検による組織診断と非侵襲的検査を比較検証した。NASHでは非アルコール性脂肪肝と比較し、Real-time tissue elastography(RTE)によるMeanは有意に低値で、LF indexが有意に高値であることが判明した。またDual Scanによる内臓脂肪面積(VFA)も有意に高値であった。線維化進展例の鑑別に有用なパラメータについても検証したところ、線維化進展例でも同様の結果であった。NASH、線維化進展例の拾い上げに、非侵襲的肝硬度測定装置RETや内臓脂肪面積測定は有用である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は近年増加傾向にある疾患であるが、ただの脂肪肝と異なり、線維化を呈する病態であり、進行すると肝硬変や肝細胞癌を発症する。本研究において、脂肪肝患者からのNASHの拾い上げに腹部超音波検査に搭載されている非侵襲的肝硬度測定装置による肝硬度計測や内臓脂肪の測定が有用である可能性を見出した。さらに研究を継続し、論文発表を目指すが、診断法として確立されれば、NASHの早期発見により脂肪肝からの肝硬変や肝細胞癌の発症抑制につながることが期待される。
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