研究課題
若手研究(B)
PET/MR 装置は近年開発された新しい画像診断装置であり、FDG-PET による糖の代謝情報とMRI による詳細な解剖学的情報および様々な機能画像を同時に得ることができる。本研究では骨および軟部の腫瘍を対象とし、腫瘍内部の様々な代謝や機能画像を重ね合わせて画素単位で直接比較し、腫瘍の悪性度診断や治療効果の予測および判定に用いるための手法の確立を行った。従来の画像診断と比較して骨軟部腫瘍の診断能が向上するという結果が得られ、学会および論文発表を行った。
本研究は複数の機能画像を同時に高精細に取得できるPET/MR装置ならではの手法である。また、本研究の手法は発展性が高く、脳腫瘍や頭頚部腫瘍といった他部位の腫瘍への応用、良悪性診断のみならず治療効果の判定や予測などにも応用が可能である。また用いる機能画像に関してもPETおよびMRIの両者で様々に拡張性があり、PET/MR装置のマルチ分子イメージング装置としての可能性を切り拓く研究であると言える。
すべて 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 4件)
European Radiology
巻: 27 号: 12 ページ: 5024-5033
10.1007/s00330-017-4912-y
J. Magn. Reson. Imaging
巻: 43 号: 4 ページ: 853-858
10.1002/jmri.25059
Magn. Reson. Imaging
巻: 34 号: 3 ページ: 345-352
10.1016/j.mri.2015.10.037