研究課題/領域番号 |
16K19841
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
林 奈津子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (70736173)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | NBCA / インターベンショナルラジオロジー / リピオドール / 硬化時間 / 血流停止時間 / 放射線 / IVR / 血管塞栓術 |
研究成果の概要 |
NBCA-リピオドール混合液は血管塞栓術において強力な塞栓物質として有用であるが、有害事象の報告もある。より安全な塞栓術を確立するために、血流下での混合液の挙動を明らかにする実験を行った。NBCA-リピオドール混合液による血流停止時間はこれまで報告がないことから、血流モデルを開発し混合液による血流停止時間を測定した。同じNBCA濃度で静止系でのNBCA-リピオドール混合液の硬化時間と血流モデルでの血流停止時間を比較したところ、有意差をもって血流停止時間が短いことが証明された。これにより、NBCAの硬化が完了する前に、血管内ではNBCAが塞栓物質としての作用を生じていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NBCAの挙動が静止系モデルと血流モデルで大きく異なることを実験で証明した。我々の開発した血流モデルは静止系で行う実験よりもより生体内に近い環境であると考えられることから、実臨床においてもNBCAによる血管塞栓効果はの静止系実験で報告されてきた硬化時間よりも早期に生じていることが推測される。今回の実験結果を踏まえてカテーテル操作を行うことにより、合併症の少ないより安全な手技を行うことができると期待される。
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