研究課題/領域番号 |
16K19842
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
市橋 成夫 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (60597102)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 内皮細胞 / ステント / ステント血栓症 / バイオステント / 血管内治療 / intimal hyperplasia / PAD / Endovascular treatment / SFA / Endothelial layer / 薬剤溶出ステント / 内膜過形成 / カバードステント / 平滑筋細胞 / 薬剤溶出型ステント |
研究成果の概要 |
薬剤溶出ステント留置後に問題となりうるステント血栓症を抑制すべく、内皮細胞を貼り付けた薬剤溶出バイオカバードステントの開発を行った。2頭のビーグル犬の大腿静脈の一部を採取し、内皮細胞を分離培養した。ステントはZilver PTX(COOK Japan) 6mm 径を使用した。フィブリンゲルをステント周囲に行き渡らせ、内皮細胞付着の素地とした。1ml 当たり4x106個の内皮細胞を含有した溶液をステント内に注入し、内皮細胞を接着させた。同ステントをビーグル犬の頸静脈留置した。1ヶ月後の血管造影では2頭のビーグル犬共に、頸静脈に留置された薬剤溶出型バイオカバードステントは閉塞していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会が到来し、低侵襲治療である血管内治療が広く普及している。ステント治療成績を改善するために薬剤溶出ステントが開発されたが、溶出する薬剤によって内皮細胞によるステントの被覆が妨げられ、ステント血栓症を惹起するリスクがある。内皮細胞を予め生着させた薬剤溶出ステントを開発することで、ステント血栓症の発生を抑制し、長期成績を改善させる目的で本研究が実施されたが、結果的には1ヶ月での血栓閉塞が認められた。内皮細胞生着の素地に用いたフィブリン膜の構造上の問題が大きいと考えているが、今後は違う素材の使用の検討含め、改良の余地がある。
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