研究課題/領域番号 |
16K19864
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
上田 達夫 日本医科大学, 医学部, 助教 (10637416)
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研究協力者 |
村田 智
杉原 史恵
安井 大祐
三樹 いずみ
齊藤 英正
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 抗癌剤 / 加温 / 肝動脈化学塞栓術 / リピオドール / 抗腫瘍効果 / 肝細胞癌 / VX2ウサギ / シスプラチン / TACE / IVR / 癌 |
研究成果の概要 |
本研究では、加温した抗癌剤を用いた肝動脈化学塞栓術(TACE)が、既存の非加温抗癌剤を用いたTACEよりも優れた抗腫瘍効果を有することを証明することが目的であった。動物実験において、45℃に加温した抗癌剤を用いたTACEは、常温(25℃)の非加温抗癌剤を用いたTACEと比較し、高い抗腫瘍効果を有することが判明した。また、加温した抗癌剤を用いたTACEにおいて、重篤な肝機能障害は認めず、非加温抗癌剤を用いたTACEと同等の安全性を有することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝動脈化学塞栓療法(TACE)と温熱療法を融合した治療法である「加温抗癌剤を用いたTACE」は、TACEが有する特徴・特性を利用することにより、温熱療法における問題点を補完することが可能であり、それぞれの治療法が有する抗腫瘍効果を単純に合わせた治療効果が得られるのみならず、相補的な作用により既存のTACE、温熱療法よりも著しく高い抗腫瘍効果を有する革新的な治療法となる可能性がある。本研究は癌治療の発展のために有益な研究である。
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