研究課題/領域番号 |
16K19866
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
吉川 信彦 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (10719917)
|
研究協力者 |
岡田 仁克
野々口 直助
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 放射線治療 / 放射線肺障害 / 漢方薬 / 放射線肺臓炎 / 補中益気湯 / ドラッグリポジショニング / 放射線防護 |
研究成果の概要 |
本研究の主目的である放射線による肺障害を予防、軽減する可能性がある既存薬の探索、実証を行い、日本でよく用いられる補中益気湯(TJ-41)を候補として挙げたが、放射線肺障害を軽減する傾向はあるものの、統計学的に有意差を認めなかった。またTJ-41投与群と非投与群でRNAシークエンシングによる遺伝子発現の差を解析したが、放射線肺障害の重症化に関係する遺伝子を見出すことはできなかった。 副次的な研究結果としては動物用CTで撮影した画像を解析することで軽度の放射線肺障害の検出に有用であったこと、また放射線による皮膚障害が今回使用した薬剤で軽減されることが見い出された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主目的を達成する既存薬は見い出せなかったが、肺以外の臓器保護効果についても示唆されたため、新たな研究につながる可能性のある結果となった。また動物用CTによる肺障害の経過観察が可能となり、今後実験に用いるマウス数を減らすことができ倫理面でも大きな貢献が期待できる。
|