研究課題/領域番号 |
16K19870
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
山崎 友照 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 標識薬剤開発部, 研究員(定常) (80627563)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | PET / mGluR1 / てんかん / グルタミン酸 / MAGL / ジアシルグリセロール / N-Acetylcysteine / カンナビノイド / mGluR5 / 癲癇 / [11C]ITDM / 分子認識 / 放射線 / 薬学 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、グルタミン酸受容体(主にmGluR1)を標的としたPETプローブの薬理学的応用研究として、てんかんモデル及びグルタミン酸高濃度モデルを用いて、PETイメージングを行った。 てんかんラットを用いた研究では、グルタミン酸神経回路に沿って神経炎症が起こり、それに付随して、[11C]ITDM (mGluR1のPETプローブ)の特異結合量が減少することを見出した。また、グルタミン酸高濃度モデルを用いた研究では、細胞外グルタミン酸の濃度に依存して[11C]ITDMの特異結合量が増加することを示した。 これらの結果は、mGluR1が神経毒性と神経保護の両側面に関与していることを示唆した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で、mGluR1が神経炎症時に発現量が減少すること、一方で、細胞外グルタミン酸濃度の上昇した場合には発現量が上昇することをPETイメージングにより明らかにした。これらの研究成果は、mGluR1が神経炎症または未病段階での細胞外グルタミン酸の上昇を検知できるバイオマーカーとして有用であることを示した。そのため、mGluR1を標的としたPETイメージングは、グルタミン酸神経毒性が関与する疾患の早期診断や治療薬開発に大きく貢献できると考えられ、今後の更なる研究への発展が期待できる。
|