研究課題/領域番号 |
16K19880
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 大阪薬科大学 (2017-2018) 国立研究開発法人国立循環器病研究センター (2016) |
研究代表者 |
近藤 直哉 大阪薬科大学, 薬学部, 助教 (80756172)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 放射性医薬品 / GLP-1 / 核医学イメージング / 前立腺がん |
研究成果の概要 |
本研究では、グルカゴン様ペプチド受容体アゴニスト(GLP-1RA)の膵外作用に着目し、生体内GLP-1R発現の定量を可能とする核医学イメージングプローブ、及びGLP-1Rが関与する炎症性疾患の診断用プローブを開発した。新規GLP-1Rプローブは、高比放射能、簡便な標識を実現し、GLP-1R高発現組織である膵臓への高集積性、放射能集積領域とGLP-1R発現領域の共局在性を有したことから、GLP-1Rイメージングプローブとして有効であると示された。一方、GLP-1RAによる治療効果の報告のある前立腺がん組織への集積性は低く、治療効果とGLP-1R発現量の相関については今後の詳細な検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GLP-1Rはインスリン放出に関わるターゲットとして着目されており、GLP-1Rアゴニストが糖尿病治療薬として上市されている。近年の研究では、GLP-1Rアゴニストは、がん、動脈硬化、アルツハイマー病など多様な疾患への治療効果を有することが示され、GLP-1Rの各疾患での機能、GLP-1Rアゴニストの生体内挙動の解明が求められている。本研究ではGLP-1Rイメージングプローブの開発やGLP-1Rの治療標的となる炎症性疾患のマーカーを標的としたイメージングプローブの開発に成功した。本研究成果はGLP-1R作動薬と治療に関連する今後の診断・治療領域の医療に有益な情報をもたらすと考えられる。
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