研究課題/領域番号 |
16K19886
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
水沢 かおり (寺田かおり / 寺田 かおり) 秋田大学, 医学部附属病院, 講師 (60610748)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 陽性コントロール / HER2 / 乳癌 / 病理診断 / 高分子ゲル / 免疫染色 / 定量化 |
研究成果の概要 |
乳癌の薬物療法、特に抗HER2療法の適応には、癌細胞膜に存在するHER2 (human epidermal growth factor type2:ヒト上皮 成長因子受容体2型)タンパクの発現状態を知ることが必要で、病理組織学的検査として免疫組織化学法 (Immunohistchemitry:IHC, 以下IHC) が用いられているが、IHCで癌細胞膜の染色強度を4段階に判定する際、定性的であり、FISHなど他の検査との結果の乖離も認められる。そこで、定量的な判定のため、HER2タンパクと結合するミクロンレベルの高分子ゲルを作成し、HER2発現判定のためのIHCの陽性コントロールを開発した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、高分子ゲル微粒子に HER2タンパクを添加して、添加するタンパク量により濃度勾配をもつHER2染色強度の陽性コントロールを作成し、画像解析技術を応用して 客観的な染色強度の判定を行なうという点に、独創性がある。これまで、免疫染色診断の陽性コントロールについてはいくつかの方法が検討されてきているが、いずれも実用化が難しかった。高分子ゲルを用いた本邦は独自の技術であり、実用化されれば、今までにない、診断コストや簡便性においても優れた、正確なHER2過剰発現の診断が可能となり、新たな基準となる可能性がある。
|