研究課題/領域番号 |
16K19909
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
脇屋 太一 弘前大学, 医学研究科, 助教 (50571246)
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研究協力者 |
一戸 大地
木村 憲央
三浦 卓也
諸橋 聡子
堤 伸二
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肝線維化 / 肝移植 / 肝星細胞 / 免疫抑制剤 / 線維化 / コラーゲン合成 / 合併症 / 肝硬変 |
研究成果の概要 |
移植肝の線維化は、喫緊の対策が必要な肝移植後合併症の一つである。その対策を講じるうえで、肝線維化過程において中心的役割を担う肝星細胞を標的にすることが合理的であると考えた。移植肝の線維化予防および治療戦略を確立するために、本研究では免疫抑制剤の肝星細胞に対する影響を解明することを目的とした。本研究により、1)免疫抑制剤は静止型肝星細胞の活性化を抑制しうる、2)免疫抑制剤が肝星細胞のコラーゲン合成を抑制しうる、3)免疫抑制剤は、活性化型星細胞の機能を一様に抑制するものではなく、特定の機能を選択的に抑制しうる、ことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝移植医療の発展はめざましく長期生存症例が増加する一方で、様々な晩期合併症が明らかになってきた。晩期合併症の一つである移植肝の線維化は、移植肝不全に至る重大な病態であり、より良い肝移植後生活のために、その対策は必須である。 本研究は、免疫抑制剤により、肝線維化過程において中心的役割を担う肝星細胞の活性化や機能を制御できる可能性を示唆した。この結果は、移植肝の線維化予防および治療戦略の確立に貢献しうるものであり、肝移植医療において大きな意義があることと思われる。
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