研究課題/領域番号 |
16K19912
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石田 晶玄 東北大学, 大学病院, 助教 (90619660)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 胆嚢癌 / 遺伝子変異 / 脱ユビキチン化酵素 / 胆道癌 / BAP1 / 消化器外科 / 胆道外科 / クロマチンモデリング複合体 / クロマチンリモデリング複合体 / 外科 / 癌 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
胆道癌のうち、特に予後が不良である肝内胆管癌と胆嚢癌において、脱ユビキチン化酵素であるBAP1の遺伝子変異が多く認められることを、臨床手術検体において明らかにした。BAP1の遺伝子変異は、癌組織におけるBAP1タンパク発現の低下に関連しており、BAP1遺伝子の低発現症例は、高発現症例に比べて、予後が不良であることを示した。BAP1の機能解析は癌細胞株を用いて行い、BAP1の発現低下により細胞の遊走能と浸潤能が増加することを示した。一方で増殖能には有意な差は認めなかった。 臨床検体から胆道癌の樹立を行い、現在までのところ3系統が樹立されており、遺伝子の網羅的解析を施行した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胆道癌、特に胆嚢癌や肝内胆管癌は、胆道癌のなかでも予後が特に不良であり、また日本人に多く認められるため、本邦における研究は特に重要である。 本研究は、脱ユビキチン化酵素であるBAP1が胆嚢癌において、海外の少数症例を対象とした研究に比べて、高頻度に変異していることを精度の高い方法で示し、またその変異が予後と関係していることを証明した。細胞株を用いた実験ではBAP1の発現低下が、癌の遊走能と浸潤能を増加させていることを示し、治療のターゲットとなり得ることを示した。
|