研究課題
若手研究(B)
肝臓は再生能力の高い臓器であるが、大量肝切除をおこなって残肝容積が過小になると術後に肝不全を来たす危険が増すことが知られている。これを回避するべく、近年ALPPS手技が開発されたが急速に肝再生が起こるメカニズムに関しては不明な点が多い。本研究ではラットALPPSモデルを作成、従来の門脈結紮モデルとの比較を通じて、ALPPS手技での肝再生に特徴的な遺伝子群を同定した。
肝腫瘍に対する治療として、最も有効な治療法は手術による切除であり、手術のみが完治を期待できる唯一の方法である。残存肝容積が不十分になることが予想される多発肝腫瘍や巨大肝腫瘍に対しては、術後肝不全を予防するために近年ALPPS手技を先行させた上で切除をおこなっているが、高い合併症率が問題になっている。本研究ではALPPS手技の肝再生メカニズムの一端を明らかにしたが、将来的により安全なALPPS手技を可能にして患者予後の改善へとつながることが期待される。
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