研究課題
若手研究(B)
腫瘍内に好中球が存在し、癌の発育進展に関与することは様々な癌腫で報告されており、今研究では肝細胞癌の発育進展におけるその役割を明らかにすることを目的とした。肝細胞癌では腫瘍内の好中球よりも腫瘍周囲に存在する好中球が根治切除後の生存率に関連した。CD20やCD8やといったリンパ球のリクルートメントとは関連せず、癌関連マクロファージの存在と関連し、なんらかのメカニズムで抗腫瘍環境が抑制されている可能性がある。好中球マーカーを用いて、組織中の好中球を分離する手法を現在確立中であり、好中球とそれ以外の細胞の確認方法まで樹立した。今後腫瘍関連好中球の分子生物学的な特性を明らかにしていく。
本来好中球は細菌に対する生体防御に中心的に働くが、癌の進展にどのようにかかわるのかは不明である。今研究では肝細胞癌の進展において、好中球がどのように関わるかを明らかにすることを目的とした。腫瘍内と腫瘍周囲の背景肝内に存在する好中球と、根治切除後の生存率を比較すると、腫瘍内ではなく腫瘍周囲に好中球が存在する症例は切除後の生存率が不良であった。このメカニズムについて、組織中の好中球を分離し解明中である。
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すべて 雑誌論文 (17件) (うち国際共著 2件、 査読あり 17件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 2件)
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