研究課題
若手研究(B)
検体採取が比較的容易な食道癌細胞を用いた3D培養、オルガノイド形成を先ずは施行し、21例中15例(71.4%)で形成することができた。3D培養成功例では、有意差を持って臨床学的奏功度で進行(PD)もしくは安定(SD)症例が多く、部分奏功(PR)症例は少なかった。又、組織学的効果でも同様に、成功例では有意差を持ってGrade1症例が多く、Grade2+3症例は少なかった。3D培養にて作成出来たオルガノイドが薬剤感受性試験(5-FU用いた)に有用か検討したところ、実臨床での奏功度とオルガノイドの奏功度が有意な相関を示し、個別化治療の一助になる可能性について示唆出来た
膵臓癌は極めて予後不良な消化器癌の一つであり、正しい個別化治療の選択が予後に作用する。今回、食道扁平上皮癌検体を用いた3D培養、オルガノイド形成に世界初で成功し、形成できたオルガノイドを用いた化学療法に対する奏功度が、実臨床と相関していたことは、食道癌個別化治療の確立に大きく寄与しうると考えられる。確立できた3D培養、オルガノイド形成方法を膵臓癌検体で利用することで、今後、膵臓癌個別化治療の確立にも大きく寄与しうる可能性がある。
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