研究課題
若手研究(B)
本研究では大腸癌におけるVCAN遺伝子およびVCANタンパク発現に着目し、その臨床病理学的意義、予後との関連、機能的意義について、多数のマイクロアレイデータ、手術摘出検体を用いた免疫染色などを用いて検討した。マイクロダイセクションや特定の細胞分画由来の発現プロファイルから、VCAN遺伝子発現が癌間質、特に癌関連線維芽細胞(CAF)特異的であることがわかり、免疫染色でもVCANタンパクは癌間質のみに認められた。VCAN遺伝子発現およびVCANタンパク発現は、それぞれ有意かつ独立してステージ2-3大腸癌術後の不良な無再発生存と関連していた。
大腸癌は全がんにおいて死亡・罹患数が最も上位の癌腫のひとつであり、さらに増加傾向とされている。効果的で安全な個別化医療を提供することが重要である。本研究で着目したVCAN遺伝子発現およびVCANタンパク発現は、ステージ2-3大腸癌術後の再発リスクの高い症例において特に高発現していることがわかった。今後は、大腸癌間質、癌関連線維芽細胞におけるVCANの機能的な意義の解明とともに、ステージ2-3大腸術後の予後バイオマーカーとして有用な可能性がある。
すべて 2019 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 1件) 産業財産権 (2件) (うち外国 1件)
Molecular Cancer Research
巻: Epub ahead of print 号: 6 ページ: 1403-1413
10.1158/1541-7786.mcr-18-0831
Oncotarget
巻: 9 号: 86 ページ: 35609-35610
10.18632/oncotarget.26292
PLOS ONE
巻: 13 号: 7 ページ: 315-315
10.1371/journal.pone.0200315
Clinical Cancer Research
巻: 24 号: 18 ページ: 4468-4481
10.1158/1078-0432.ccr-17-3533
Cancer Medicine
巻: 7 号: 7 ページ: 3321-3330
10.1002/cam4.1564
120007126995
Oncology Letters
巻: 15 ページ: 2604-2610
10.3892/ol.2017.7556
Oncology Reports
巻: 39 ページ: 151-159
10.3892/or.2017.6097
巻: 14 ページ: 7410-7416
10.3892/ol.2017.7148
巻: 14 ページ: 5319-5325
10.3892/ol.2017.6876
巻: 14 ページ: 6184-6190
10.3892/ol.2017.6956
Carcinogenesis
巻: 37 号: 9 ページ: 878-887
10.1093/carcin/bgw069