研究課題/領域番号 |
16K19957
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
杉本 起一 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30407275)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 大腸癌 / DNAメチル化 / p14 / リキッドバイオプシー / 予後予測因子 / エピジェネティクス / 循環血漿DNA / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
大腸癌86例を対象とし,血漿中の遊離DNAにおけるp14遺伝子のメチル化レベルを測定し,臨床病理学的因子との関連性について検討した.血漿中の遊離DNAメチル化レベルの測定には術直前に採取した血漿2mlを用い,定量的メチル化特異的PCR(qPCR)で測定した. 単変量解析では,静脈侵襲を認める症例の方が認めない症例よりもRMVが有意に高かった(p=0.009).また,肺転移を認める症例ではメチル化レベルが有意に高値であった(p=0.007).その他の臨床病理学的因子との関連は認めなかった.本検討により血漿中遊離DNAにおけるp14遺伝子のメチル化レベルと肺転移との相関の可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は,癌患者の血漿DNAメチル化を解析し,予後予測因子としての意義を探求し確立することである.DNAメチル化は,癌の発生や進行に重要な役割を果たし,これまで多くの遺伝子のDNAメチル化が同定されてきた.さらに近年では,癌組織におけるDNAメチル化の不均一性も指摘され,その不均一性と,同じ癌腫における異なる悪性度や,治療抵抗性における多様性との関連が示唆されている.本研究は,大腸癌のDNAメチル化の解析を行うことで.血漿のDNAメチル化の程度が予後に与える影響を明らかにした重要性の高い研究である.
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