研究課題/領域番号 |
16K19958
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
佐藤 純人 昭和大学, 医学部, 講師 (80769315)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 大腸癌 / ラマン分光法 / ラマン分光 / 直腸癌 |
研究成果の概要 |
分子組成を解析するラマン分光法が、大腸癌診断において、新しい診断技術となり得るか検証した。1064nm励起光を搭載したハンドヘルド型ラマン分光器で、安定したラマンスペクトルの検出を可能にし、照射試料への安全性を確認した。得られたスペクトルは、主成分分析で判別分析され、感度87.5% 特異度82.6% 精度 85.1%で正常と癌組織とを判別した。早期癌と進行癌の深達度診断も可能とした。スペクトルの分析範囲を指紋領域を中心に縮小し分析することで解析時間を短縮した。腸管と鑑別するために腸管周囲の腸間膜組織のスペクトルを集積した。本研究では、今後臨床応用に必要な多くの結果が蓄積された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、悪性腫瘍手術において、術中の良悪性の診断には病理診断が用いられている。診断までには時間がかかり、組織を摘出する侵襲やコストがかかる。本研究で用いたハンドヘルド型の小型ラマン分光器を、本研究の研究成果から悪性組織を迅速かつ正確に診断ができる新しい診断法として発展させることができれば、手術の精度向上などを目的とした新しい医療機器の開発に繋がると考える。直腸癌手術はいまだ局所再発や術後合併症が多くみられ、本研究でのラマン分光法を用いた新しい技術は、今後、これらの問題の改善に貢献できることが期待できる。
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