研究課題/領域番号 |
16K19975
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
羽切 周平 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (40647476)
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研究協力者 |
福井 高幸
加藤 毅人
森 俊輔
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 胸腺腫 / 胸腺上皮性腫瘍 / 免疫チェックポイント阻害剤 / PD-L1 / PD-1 / 胸腺癌 / 悪性縦隔腫瘍 / 細胞株 / 遺伝子異常 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
PD-L1(Programmed death ligand 1)は様々な癌腫で予後不良と考えられ、我々は胸腺腫患者においてPD-L1発現が予後因子として有用か調査した。2004~2015年に切除した81例の胸腺腫患者において、PD-L1発現を切除検体を免疫組織染色して1%以上のPD-L1発現を陽性、それ以下を陰性と評価してPD-L1発現と臨床組織的な関係を調査した。その結果、PD-L1は22患者(27%)で陽性で、59患者(73%)で陰性だった。PD-L1発現はWHO組織型(B2/3)と、進行期(3-4期)の胸腺腫と有意に相関していた。またPD-L1発現はPET-FDG集積とも関連していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、PD-1、PD-L1を標的とした免疫チェックポイント阻害剤が各種悪性腫瘍で保険適応となった。胸部外科領域では肺癌において数種類の免疫チェックポイント阻害剤が臨床導入され、進行肺癌に対する治療の選択肢となり、これまでの大規模臨床試験において、肺癌のPD-L1発現が予後不良で、免疫チェックポイント阻害剤の治療効果にも影響を及ぼす可能性が示唆された。一方で稀少な悪性腫瘍である胸腺腫で免疫治療に関する報告は少ない。本研究において我々は胸腺腫におけるPD-L1発現と臨床組織的な特徴、予後との関係を調べ、胸腺腫に対する免疫チェックポイント阻害剤を用いた新たな治療戦略の基礎データを示した。
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