研究課題/領域番号 |
16K19992
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
川堀 真人 北海道大学, 大学病院, 特任講師 (50399870)
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研究協力者 |
王 シホウ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脳梗塞 / フィンゴリモド / 炎症反応 / 炎症 / 脳血液関門 / FTY720 / Sphingolipid / ラット / 虚血再灌流 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
スフィンゴリン脂質を使用し脳梗塞の再開通後の障害である虚血再灌流に対する保護効果を検証した。スフィンゴリン脂質の一種であるS1Pと同様の効果を持つ薬剤FTY720を一過性脳虚血モデルに投与することでその効果を確認した。そうすることでラットの梗塞巣の縮小や運動機能改善等の保護効果が確認され、その理由として炎症反応の強力な抑制および脳血液関門の構成タンパク質の細胞内移行を抑えていることが新たに証明された。脳梗塞に対して再開通療法が行われているが、FTY720はその際の障害を軽減できる可能性があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳梗塞に対する新たな治療法である再開通療法は多くの患者を救うことが出来る様になった。しかし新たな問題として再開通後に血流が急速に戻ることで傷ついた細胞がダメージを受ける虚血再灌流障害がクローズアップされている。本研究はその虚血再灌流障害を軽減できる方法の発見で有り、その機序まで深く踏み込んでいる。特に新規的な発見として脳梗塞再灌流時に生じる炎症をFTY720が急性期では無く亜急性期にブロックすること、また脳血液関門の崩壊を防ぐ効果があることを示すことが出来た。これは将来の新薬開発等に繋がる研究である。
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