研究課題/領域番号 |
16K20000
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
東野 芳史 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (80554542)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | higher brain dysfunction / subarachnoid hemorrhage / くも膜下出血 / 高次脳機能障害 / フルマゼニル / PET/MRI |
研究成果の概要 |
調査期間に入院したくも膜下出血の症例は64例で、そのうち治療後にMMSE・FAB・SDSが計測できた症例は合計31例であった。この患者群は平均年齢:65.5±16歳、発症時の重症度を表すWFNS gradeは1-18例、2-5例、3-4例、4-3例、5-1例であった。退院時のmRSが0-2の症例が21例であった。MMSEは平均23.2±6.8、FAB:12.6±4.8、SDS:41.7±9.1であった。発症から計測日までは平均11.2±6.4日であった。くも膜下出血を発症することにより、短期記憶障害だけでなく、前頭葉機能も低下することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
くも膜下出血は発症早期の死亡率が高く、治療により生存できても長期に及ぶ高次脳機能障害を残す症例が多い。我々はくも膜下出血の治療後、早期に高次脳機能障害について評価した(慢性期には水頭症の影響が出るため)。発症後1-2週間目に脳血管攣縮が起こる。この期間(平均11日目)に測定した。意識障害が重度やコミュニケーションが取れず評価できない症例を除いた31例中、退院時のADL良好群が21/31例を占めていた。対象を絞っても、短期機能障害だけでなく前頭葉機能の低下を認めることが明らかになった。
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